音と音の距離を表す方法に全音と半音があります。
ドからレの距離を全音といい、ドからド#の距離を半音と言いますが

ドからミまでの距離を何と表したら良いでしょう?
全音+半音だから、全半音?

それだとちょっと、分かりにくいですよね。
なので、この距離を数字化するととても分かりやすくなります。

ドからミまでの距離はドから始まって3番目なので、3度といいます。
では、ドからラまでは何度になるでしょうか。
ドレミファソラ・・
ドから始まって6番目の音がラなので、ラは6度ということになります。
この音符と音符の距離を音程(インターバル)と言って、単位は度で表すんだ。

このインターバルは、この後でてくるコードを理解するために
とても大切なことだから絶対に覚えておこう。

音符と音符の距離を測るときに、基準となる音符には名称があって
最初の始まる音のことをルート(根音)と言うんだ。

5_ontei1

4度、5度、8度の音には「完全」の文字が付いていて
それ以外には「長」をつけるのがルールになっている。



●綺麗に響く完全協和音程
4度、5度、8度は「完全協和音程」といってルートと一緒に鳴らしたときに
すごく綺麗に響くんだ。

ちなみに、ルートと同じ音を完全1度と言うこともあるから覚えておこう。

完全協和音程のことを英語表記では「P(パーフェクト)」で表すこともあります。
例えば完全4度はP4(パーフェクトフォース)と表すこともあるから注意しようね。

完全8度はドから数えると・・
ドレミファソラシ・・ド!
一周して高いドに戻ってきましたね。
この完全8度の音程を1オクターブといいます。
5_1oct

じゃあレの2オクターブ上のレは何でしょう?
レミファソラシド…レミファソラシド・・レ!
という感じに、同じ音で高い音や低い音を表すときにオクターブという言葉を使うんだ。



●ところで長の意味は?
5_ontei1

完全協和音程以外には「長」か「短」の文字が付くんだけど
ルートを基準にメジャースケールを作った場合、そのスケール上の音には長の文字が付くんだ。

Cメジャーで例えるとドレミファソラシの音程には長が
それ以外のド#、ミ♭、ラ♭、シ♭の音程にはの文字が付くんだ。

英語表記では長は大文字の「M」短は小文字の「m」で表すこともあって
例えば長3度はM3、短7度はm7といった感じで表すことがある。
5_ontei2
ここで注意しなくちゃいけない事があります。それは・・
ドからファ#の音程は「短5度」ではなく「増4度」と表す。
これはルールみたいなもので、完全4度が半音増加した音程という意味になります。

この音程は、別名トライトーンといってルートと一緒に鳴らすと
何とも不安になるような怖い音が鳴ることから悪魔の音程って言われてるんだ。

余談だけど、最近の緊急地震速報もこのトライトーンで作られているよ。
だから、とっても怖い雰囲気の音になるんだね。

トライトーンは英語表記でAug4(オーグメントフォース)と表すこともあります。
このトライトーンを知っていると
音楽の仕組みがわかってくる切欠になる大事な音程だから覚えておきましょう。

●長音程と短音程、悪魔も種類分け!

長と短、悪魔の音程はそれぞれ2種類に分けすることができるんだ。
・不完全協和音程
・不協和音程
まず、長3度、短3度、長6度、短6度を不完全協和音程といって
ルートと重ねて鳴らしたときに微妙に揺らぐような響きになります。

長3度と長6度

短3度と短6度


また長2度、長7度、短2度、短7度、増4度の音程を
不協和音程といって、ルート音と重ねて鳴らした時に微妙な響きになります。

●まとめてみよう
ちょっとややこしくなって来たので、図で表してみると次のようになります。
5_kyouwahyou
大事なポイントは、
・協和音程は「完全協和音程」と「不完全協和音程」の2種類に分けられる。
・長音程はM、短音程はmで表記する。
・協和音程以外のすべての音程は不協和音程に含まれる。
 ・ドからファ#の距離にあたる増4度音程をトライトーンと
いう。 

といったところかな。
音程はちょっとややこしい話になるんだけど
これから出てくるコードを理解するために絶対覚えておこうね。

次の記事へ続く

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